クリアな描写力と小型化を実現 DO※レンズ/積層型回折光学素子
光には、障害物の端を通過するとき、障害物の裏側に回り込む「回折」という性質があります。この現象を利用して光の進路をコントロール。世界で初めて各収差の補正に成功したのがキヤノンのDOレンズです。
撮影レンズの表面に数mm〜数10µmの溝を同心円状につくり、一枚で蛍石レンズと非球面レンズの特性を同時に実現することに成功。通常、レンズを小型化するためにレンズ同士の配置を狭めると色収差が増大します。しかし、DOレンズを組み込むことで色収差を打消し、高画質と小型化を実現しています。DOレンズには、2積層型、3積層型、そして新開発の密着2層型の3種類があります。
※ DOとは、Diffractive Optics(回折光学素子)の略称