●ピエール中野氏監修、緒方恵美氏のボイスを搭載したAVIOT初のヘッドホン。

●ヘッドホンの心臓部とも言えるドライバーに「平面磁気駆動型」ドライバーを採用。

●DACおよびドライバーアンプをBluetoothオーディオシステムと切り離し、米国ESS Technology社製の専用ICチップを搭載。

●無線接続時のBluetooth伝送方式には、SBC、AACに加え、既存技術（SBC）と比べ約3倍のデータ量送信を誇るLDACを採用。

●2WAYコネクションで、有線接続、無線接続、どちらの接続方法でも高音質で音楽をお楽しみいただけるよう設計。

●バランス接続に対応。対応するケーブルを使えばより高音質な音楽再生が可能。*

●シンプルかつスリムな形状のハウジングには、高剛性アルミニウム素材と半開放型スリットデザインを採用。

●イヤーパッドは耳当たりの良いソフトな素材を採用。オーバーヘッド型ながら耳や耳周りへの圧迫感が少なく、快適な装着感を実現。

*付属のケーブルはバランス接続には対応していません / 入力ジャックは3.5mm4極（L+/R+/R-/L-）です


声や楽器が際立つ圧巻の描写力！ 無線／有線どちらも“満足な音”を鳴らす秀逸ヘッドホン

凛として時雨・ピエール中野氏が完全監修したヘッドホン「WA-Z1PNK」は、技術面はもちろん、外観も装着感も見事だ。肌触りよく、重心バランスもよく検討されており、着け心地がよい。

LDAC対応スマホと組み合わせ、Bluetooth接続で聴く。特徴的なのは、声や楽器の質感を際立たせる描写力。手触り感がありつつ滑らかさも十分に感じられる絶妙さ。超高域の伸びも良好で、シンバルは美しい薄刃に描き出され、ギターの鈴鳴りもよい響きだ。

音の出始めや立ち上がりのレスポンスも素早く、瞬発力の高さも秀逸。セミオープン型らしい空間表現や、ローエンドからその下のサブベース帯域まで幅広い低域の充実もよい。

有線接続でも基本的な音調は変わらないが、あえて言えばややナチュラル傾向に。バランス接続ではまとまりが向上し、鋭さと素直さを兼ね備え、Bluetoothとのいいところどりともいえる素晴らしい音調だ。

なお、有線接続は組み合わせるDAPの個性にもよるので、自分好みの組み合わせを追求するのもよいだろう。これまでイヤホンばかりだったけれどヘッドホンにも興味が出てきたという方には、ぜひ手にとってみてほしい。

文：高橋 敦

※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。